カクレクマノミのトリコディナ治療記録 ①

水槽

2026年2月。
お迎えしたカクレクマノミ、ネモがトリコディナを発症しました。
時期としてはちょうど、我が家の水槽を30㎝から60㎝水槽に切り替えるタイミングだったため、30㎝水槽にネモを隔離し、淡水浴による治療を試みました。
結果として、ネモは回復し現在も元気に泳いでいます。

トリコディナを発症してしまったカクレクマノミ・ネモの治療記録を残そうと思います。

※注意※
本ブログで紹介した治療や対応が、すべてのカクレクマノミのトリコディナを完治させる保証はありません。
トリコディナと向き合う飼い主の一例として、ご参考までにご覧いたき、一つの方法としてお役に立てれば幸いです。

トリコディナ?

2026年2月中旬。
先代ネモが亡くなってしまい、新しく迎えたネモの右胸びれに、白い膜のようなものがくっついていることに気づきました。

見えにくいですが、右胸びれの先に白い膜がついています。 ※スマホ撮影

「カクレクマノミ、白い膜、病気」などのキーワードで調べると、トリコディナという単語がヒット。

調べてみると、トリコディナはトリコディナ繊毛虫による寄生によって引き起こされる病気です。
皮膚やエラに寄生し、寄生された魚は寄生箇所から栄養を奪われ衰弱し、やがて死に至ります。
当時、インターネットで治療法を探していた時はなかなか完治したという話がなく、カクレクマノミに発症しやすい致死率の高い病気の一つとして恐れられていました。

実際、私たちも小さなカクレクマノミ・ネモが耐えられるか不安な毎日を過ごしました…

奥にいるのがネモ、手前は先代アロナックス。ネモ導入直後の様子。 ※スマホ撮影

とにかく、トリコディナと判明したからには素早い対応が求められます。
すぐに殺菌灯を起動し、隔離用の水槽を準備しながら、ネモの淡水浴を実施します。

淡水浴

淡水浴とは
カルキ抜きした淡水で泳がせ、体に寄生したトリコディナ繊毛虫を落とすことを目的とした治療法の一つ。
海水と淡水の浸透圧を利用した治療法です。

準備したもの:
・バケツ
・水温計
・カルキ抜き薬剤
・Ph値テストキット
・隔離ボックス
・エアレーション

手順:
① バケツにたっぷりの水道水を溜め、必要量の薬剤でカルキ抜きを行う。

② Ph値の調整。重要!
※水道水はPh5.8~8.6で調整されています。地域差があるそうので、自分の住んでいる地域の水道のPh値を調べておくといいと思います! 
 また、海水と淡水ではPh値が異なりますので、普段海水を作るときは大丈夫でも、淡水の場合はPhが低くなる可能性があるので、必ず数値を見ておきましょう!

③ 水温を水槽と合わせる。
当時は冬だったため、ぬるま湯を溜め、適温になるまで水を足すまたは時間を置いて水温調整を行いました。

④ エアレーションで水中に酸素を含ませる。

⑤ 魚を淡水に入れる 2~4分。
時間については、その子の様子を見ながら調整します。長すぎは禁物です!
1回目と2回目だけ、よく冷やした手でネモの胸びれをそっと擦り、白い膜を物理的に剥がしました。
※かなりの強硬手段ですので、実施する際には自己責任でお願いします。

人によっては水合わせを行う場合もあるそうですが、我が家では実施しませんでした。

POINT! 
今回の淡水浴では、隔離ボックスが大活躍しました!
一度だけの淡水浴では寄生虫を駆除しきれないので、複数回行うことが多いようです。
そこで、隔離ボックスに入れたまま水槽と淡水浴バケツの移動を行いました。
毎回捕獲のために追いかけるストレスも、追いかけられるストレスも解消されるため、おすすめです。

⑥ 水槽に戻す。
ネモは準備しておいた30㎝水槽へ隔離対応となるので、そちらに隔離ボックスごと移しました。
※戻す際は、淡水浴のバケツに海水をゆっくり入れていき、水合わせしてから戻すほうが、魚に負担も少なく良いかと思います。

淡水浴の様子 ※スマホ撮影

淡水浴後

ネモは毎回2分ほどの淡水浴を、最初の三日ほどは毎日、四日目以降は二日おきに行いました。

一回目の淡水浴後、食欲が落ち、食べたのはブラインの欠片を一つ、顆粒餌を一粒のみ。
※摂取量を確認するため、一粒ずつ与えていました。

その後の様子を確認しつつ、次の淡水浴までゆっくり休んでもらいます。

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